たけちゅさん宅

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web世界の弊害

ノーベル賞受賞研究者による警告。

Nobel winners say scientific discovery 'virtually impossible' due to funding bureaucracy - Telegraph


20世紀の科学知見の多くは今日の資金獲得法ではなされてこなかっただろう、という警告。

官僚の顔色に合わせた研究をすることで、はたして独創性のある研究ができるのか、という問い。



20世紀と今世紀の大きな違いとして、webの発達によって時間短縮ができるようになったことが考えられる。
例えば、旧来なら情報の取り寄せだけで問い合わせ→返事までに時間がかかっていたものが、今日ではメール1本で済む。他にも、統計がほしければ、その統計をとっている機関への問い合わせから時間がかかっていた。しかし、現代では(信憑性は考慮しなければ)webで検索すれば出てくる。

その結果として、情報、科学知見は時間を使うこともなく出てくる、という認識が生まれているのではないか、と。言葉ではわかっていても、その本意を理解できていないことが問題なのではないか、と思う。

だが、実験手法自体は前世紀はおろか19世紀あたりからさして変化はしていない。材料は変化していても、その方法論においてはコツコツこなすことでしかなされない。
たとえコンピューターが発達しても、『関数』を生み出せるのは実験からであり、その『関数』を使って計算する部分でしかコンピューターは使えない*1。


科学知見を見出すのには時間がかかる。
そこにアクセスするのにGoogleを使ったところで、出てこないからだ。
Googleで出てくるものは、独創性がない事実のみ。

資金を出す側がweb世界の恩恵に毒されすぎていることから、うまく認識できていないのだろう。


きちんと官僚に認識させるように科学者が働きかけるべきなのか。
しかし、位を作り、ピラミッド構造を作ることでしか働けない権威主義の塊である官僚どもでは、聞く耳すら持つことはほとんどないのだろうな。



1:SF作品で自律型コンピューターなどが描写される。しかし、実際には人類によって作られた『関数』の下でしかコンピューターは動けない。そして、関数を生み出す関数を人類は生み出せるのか、と言えば不可能であると思われる。つまり、SFは所詮フィクションである。