たけちゅさん宅

たけちゅが思ったこと、したこと、つれづれなるままに

とある教授。

数ヶ月前、大学のとある教授が亡くなられた。
物理化学系の研究をなされている方で、私の属する「応用化学」分野においては、基礎に位置づけられる。それが、物理化学という学問で、大学1年目の必修授業となっている。

化学に期待して、浪人までして大学に進学した。
そんな私に衝撃を与えた。あまりにも意味不明だった。
それまで有機化学大好きで元素を並び替えたり、そういうのを期待していたのに。微積の波に放り出された。あまりの難解さに、その先生の授業中に私語をしすぎて(しかも前の席で)叱られたくらいに、意味不明だった。

しかし、二年目、三年目と重ねることに。
どの分野にも、一年目に習ったコトが出てきた。そして、「おお!」と感動した。
めちゃくちゃ理解できるようになっていた。
化学に出てくる物質はすべて物理化学で説明できるのだ。


その教授と次に再会したのが、三年目にあった全学共通科目のリレー授業だった。
全学共通なので、私の学科から来ている同学年の方がたぶん10人程度だったと思う。
で、一番前の席に陣取っていた。

少し早めに来られた件の教授。一年目の時と違い、ソワソワされていた。
「応化(応用化学)の子はけっこう来てるのかな?」といきなり話しかけられた。たぶん私のことを覚えてくださっていたんだと思う。その事実にまたしても衝撃を受けた。
少し話した後で「理系じゃない子もいるけど、大丈夫かな・・・少し数式出てくるけど、どう思う?」と。
大学の先生って、もっと非人間的なのだと思っていた。そうでもなく、不安を隠し切れない感じだったのが、すごい思い出に残っているわけです・・・。



大学教員の中ではじめて、一番親しみを持った先生で。
化学の厳しさを突きつけていただけた先生でした。